比叡山チャレンジ

下界の毒気を吸い過ぎて、なんだか身体が重い。

誰もいないところへ行きたい。

人間の声を聞きたくない。

誰しもそんな時はあると思うが、筆者はそういう時、勝手に失踪するか、山に登る。諸君、山はいいぞ。

というわけで今回は比叡山を登ってみた。

山に囲まれている京都。その中でも有名な山の1つであろう比叡山。標高は848m。標高だけで判断すると登頂はそんなに難しくないと思われるかもしれないが、意外と道は険しい。特に前半は道も狭く、傾斜がきつい。普段山に登らない人にとっては結構しんどいと思う。

こんな感じで道が狭い。傾斜もきついし、道がゴツゴツしている。天然スクワット。

単独で登山する時は、遭難や事故には特に気をつけなくてはならない。山をナメるな、とはよく聞く言葉だが、遭難しても誰かが助けてくれるとか、そういう甘い考えは捨てていただきたい。

もし何かあっても誰も助けてはくれない。どんな山でも命を賭ける覚悟で登ろう!死んでもいいということではない。生きて帰るのは当たり前。我らが聖典HUNTERXHUNTERでもキルアが言っている。「命を賭けることと命を軽く扱うことは似てるようで全然違うぞ」

登山道自体は案内もあるし基本一本道なので、そこまで迷うことはないだろう。ただ登山口が少しわかりにくい。修学院離宮の南に川があり、その川沿いに坂を登っていくと雲母橋がある。その橋を渡って少し坂を登ると登山口に着く。滋賀県側からの登山ルートは今回は未調査。

道中で発見。

千種忠顕(ちぐさただあき)卿戦死之地。

正直こんな山中で戦うとか、昔の人は戦闘力高すぎないか?

これは鹿のフン。

ちなみに以前、早朝に比叡山を登った時、鹿にも会えたが、サルの群れにも遭遇した。冗談抜きで40~50匹はいるサル軍団に囲まれて怖かった思い出あり。その時の写真が残っていなくて悔しい。比叡山の猿は人に慣れてると思うけど、あくまで野生動物なので刺激しないようにしよう。

これはおそらくイノシシのフン。間違ってたら詳しい方、教えていただきたい。

手と頭のない仏像。首の上に石が置いてある。自然に壊れたのか、偶像崇拝が気に入らなかった何者かが破壊したのか。

ここはかつてスキー場だったようだ。開業は1964年で、2002年に閉鎖したとか。

山頂付近にある駐車場からは琵琶湖を展望できる。ガーデンミュージアム比叡なる有料施設もある。美しい花々に囲まれながら、印象派の画家の作品を見れる場所らしい。俺には全く関係のない世界のように思えたので入らなかった。

「山頂」って言葉だけ聞くと、めっちゃ視界が開けていて、景色とか綺麗で、とか思ってしまうのが普通だと思うが、これが比叡山の山頂だ!え?これが山頂なのって感じの山頂。最初わからなくて普通にスルーしちゃったからね。

本当に山頂が最高な場所の時もあるし、山頂じゃない場所が最高だったりする。

人にとって最高な場所が、別な人にとっては最低な場所だったりする。何が思い出になるのかわからないのが登山の面白いところ。

人生みたいだね。


Photo © By 663highland – Own work, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=12442251

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