大学卒業後2年間フリーターだった男が、正社員になってみてわかったことを書いていくという話の続き。ちなみに業種は飲食業。
③人間関係
想像していたようなクソみたいな上司はいなかった。むしろ吸収すべきところがあるなと思える人が多い。人間関係については恵まれていると感じるが、こればかりは運なので、正社員になったからどうだとか、フリーターだとどうだとかはあまり関係ないように思う。
飲み会もない。まず職場には社員が2人しかおらず、会うのも1週間に2回くらいなので飲みに行こうという話にならない。
④社会的信用
正社員だというだけで周囲の人間が俺のことを「まともな人間」として扱ってくれる。多様性のある働き方が政府によって推進されようとしているようだが、現状、フリーターは「フラフラしている奴」と社会的に見下されていると感じる。勤続年数が増えれば、ローンも組めるようになるし、借金もしやすくなる。そういう点ではフリーターよりも社会的信用という点においてはまだ強い立場にあると思う。将来的には非正規向けローンなども充実してくるかもしれないので、この先もずっと正社員のほうがアド取れるとは思えない。
⑤その他の環境
飲食業なのでスーツは着なくていいし、家から近いので満員電車に揺られる必要ない。会社によっては転勤もあるだろうし、私服でOKのところもあるだろうし、労働環境は業種と運によると思う。
⑥業務と責任
仕事量に関しては増えたし、それに比例して新しく覚えることや身につけなければいけない能力も増えた。ただもうある程度身につけてしまったら、環境を変えるか、あとは自己研鑽するしかないのかなと思う。また裁量範囲が広がったので、店内を改良したり、新メニューを試作したり、アルバイトの頃よりも経験値積めるし、暇は潰せるようになった。裁量範囲が広がるということは、その分責任が大きくなるということだが、そこはアルバイトの頃よりミスを起こさぬように気を使うようになった。まあもし何か問題が起きて俺が責任を負うことになるのであれば、アルバイトよりももうちょっと給料上げるのが道理だろう。流石に時給換算でアルバイトよりも時給安かったらどんな好きな仕事でもやる気なくなるでしょう。
総評
- 今の年齢においては、給料はフリーターとそれほど変わらない
- フリーターの方が労働時間が自由に設定できる
- 人間関係は運、そこはフリーターも正社員も変わらない
- 社会的な信用においては現状、正社員のほうが強い立場にあると感じる
- その他の環境→業種と運による
- 仕事の裁量範囲は広くなり、経験値は積めるが、その分責任も大きくなる
以上です。個人的には総合評価として正社員になって良かったと判断しています。しかし、全ての人間が、正社員になるのがまともな人生なんだと思ってそこに向かう、向かわせるのは、個人の能力や適性の問題もあるので、狂っていると思います。目標、能力、好み、適性、色んな材料を見極めて自分や周囲の人間とよく相談してコマを進めたらいいと思います。世の中にはそもそも働くことに向いてない人もいるし、特殊な状況下でしか能力を発揮できない人もいるので。そう考えるとやっぱり今の学校教育っておかしいねっていう話で…長くなったので終わります。