フリーターはいくら稼げばいいのか?
前回の記事でフリーターの限界収入について考えてみた。コンスタントに出せる限界値は大体30万という答えが出たが、ではフリーターは結局いくら稼げばいいのか?
これは本人のライフスタイルと、人生計画によるだろう。また、一人暮らしなのか、実家暮らしなのか、というところも大きい。当たり前だが、いくら稼がなければいけないなどということはない。自分の生活や老後のこと、体力などを考慮して、無理のないようにバイトをすればいい。
一生独身で、なるべく長生きしたいとなれば、若いうちに頑張って毎月30万稼いだほうがいいだろう。できる限りの貯金をして、老後のための準備をしたほうがいい。貯金をすることを考えると、一人暮らしよりも実家暮らしのほうが経済的メリットは大きい。
入門編でフリーターのタイプ分けをしたが、ここから先で書かれることは一般フリーターから絶望型フリーターと悟り型フリーターへとレベルアップした者だけが直面する問題だ。
稼ぎ方をタイプ分けしよう。
①一人暮らし独身老後安心コース
はっきり言って一番厳しい道。修羅の道。フリーターの最大の恐怖は体調不良であり、年金を貰うまで身体を壊さずに働けるかわからない。また老後も安心して暮らせるだけ貯金できるかどうかもわからない。一人暮らしで独身なので、助けてくれる人間もいない。限界ギリギリまで稼ごう。
②実家ぐらし老後安心コース
実家ぐらしのメリットはなんといっても家賃がかからないということだ。また食費も安くなる。家庭によっては親にお金を渡せなどと言われるかもしれないが、そうなればメリットはないので、実家暮らしの意味はないが。とにかく実家暮らしで経済的なメリットがあるのであれば、そこでできる限りの貯金をしよう。このコースは楽そうに見えて、家庭環境によってはかなりしんどい。親に寄生虫だのなんだの言われても耐えられるメンタルを持とう。20万~25万くらい稼いでればそんなに文句も言われないだろう。
③一人暮らし独身老後どうでもいいコース
老後のことを考えないコース。つまりその日暮らしで遊び人コースだ。限界まで働く必要はない。今を精一杯楽しむために、自分の趣味と最低限の生活費に必要なだけバイトをしよう。老後のことは考えるな!目の前が真っ暗になるぞ。このコースには強靭な精神力が必要だ。
④実家ぐらし老後どうでもいいコース
自分が大きい小学生になったと思えばいい。朝起きてバイトをして、帰ってゲームをして、宿題はないからすぐ寝る。これは②の老後安心コースに比べて、貯金をする気がないので、親には厳しい目で見られると思われる。それでもいい、俺は一生遊んで死ぬんだ、くらいの覚悟が望ましいコース。本当に最低限だけ働こう。「欲しいゲームのソフトがあるからバイトしてくるね!」みたいな感じで。
⑤結婚出産子育てコース
フリーター同士で結婚して、子供を授かって子育てをする。難しそうに思えるかもしれないが、不可能ではない。ただこの場合自分達の老後を捨てて、回せるお金は全て子供の教育・養育に回さなければいけない。いつ夫婦のどちらかが身体を壊すのかわからないのだから、元気で働けるうちに子供のためにできる限りの貯金をしよう。子供を成人するまで満足に育てられるほど貯金できる能力がないなら子供は諦めよう。夫婦だけで助け合って死ぬのも悪くない。
⑥シェアハウス共同生活老後不明コース
フリーター同士で集まってシェアハウスをする。例えば5人で一緒に暮らすとして、1人月いくら稼ぐのかを決めておく。貯金もみんなで管理して、誰かが倒れた時のためや老後のための保険としておく。もし子供は産まれたらみんなで協力して育てる。正直筆者はシェアハウスで結婚出産子育てを共同でやっているケースを聞いたことがなく、もちろん成功事例も聞いたことがないため、これについては老後のことはどうなるかよくわからない。ただ、一人孤独にバーダックのように戦わなくても、信頼できる人間達で集まってフリーターでユルユル暮らすのもありだろう。いくら稼げばいいのかは集まった人達次第。
いかがだっただろうか。とりあえずタイプ分けしたが、フリーターの数だけ稼ぎ方の数もあると思うので、あくまで参考、ということになる。それぞれのタイプに合わせて適当な収入を目指そう。ちなみに筆者のオススメは⑥のコースだ。③④についてはもう完全に仙人の領域なのでノータッチにするとして、①②⑤については正直無理してフリーターで頑張る必要性は感じないし、正社員になったとしても老後安心できないし結婚もできないクソみたいな世の中なので、あまりオススメできない。フリーターで生きていくとすれば、⑥が冗談抜きで一番現実的なのではないかという気がするし、試されていないだけに可能性を感じる。みんなで⑥のコースを目指せばいい。フリーター界のパイオニアになるのは君だ。