大学卒業後2年間フリーターだった男が、正社員になってみてわかったことを書いていくという話の続き。ちなみに業種は飲食業。
①労働時間
フリーターの時は、「この日は友達と会う予定あるから休みにしよう」とか「用事あるんで、今日は18時までしか働けません」みたいな感じで、労働時間や休みの日を比較的自由に調整することができた。今は「この日は遊びたいからから休む!」とか、そういうことができなくなってしまった。その点においてフリーターは良かったと思う。
1日あたりの労働時間については正社員になって若干増えた。1時間くらい。それより労働時間について一番フリーターの頃と違うのは、シフトを減らされることがないということだ。フリーターは休みの調整はそんなに難しくない(経営者にもよる)が、シフトにいっぱい入れてもらいたい時は、意外と苦労する。基本的に他のアルバイトスタッフ達とシフトの奪い合いになるし、週4回勤務で希望を出しても週3回のシフトに減らされてたり、なかなか思い通りにはならない。そこにおいて正社員は、シフトが減って給料が減るなんてことがまずないし、安定して休めて、安定して働くことができ、安心感がある。
②給料
フリーターの時は、25万くらいだった。掛け持ちしてた時は30万を超えることもあった。今は総支給25万で、保険やら年金やら、色々引かれて手取りは21万くらい。ボーナスはない。時給換算すると、アルバイトより時給は安い。保険や年金はフリーターの時は結局自分で払っていたので、引かれる金額的にはあまり変わらない。ただ①労働時間の話とも関連するのだが、葬式やら結婚式やらで休まなければいけないだとか、急病で働けなくなったなどの状態になるとフリーターは急激に給料が減る。インフルエンザになった、交通事故で入院しなければならなくなった、等々。働かなければその分収入が減るのがフリーターの怖いところではある。
上記の俺の経験からすると、フリーターって時給も高いし、休みも調整できるし、貯金と体調管理さえちゃんとしていればメリット多いじゃん!って思えるんだが、国税庁の民間給与実態統計調査によると、平成27年度の正規、非正規の平均給与については、正規485万円、非正規171万円となっている。このデータを見ると、やっぱり年齢を重ねてくると、正社員とフリーターじゃ差が大きくなってくるのかなって思える。しかし、年齢階層別の平均給与を見ると、今の40代~60代の正規の方々は平均500万~700万くらいの給料を貰っていて、それが平均給与の数字を押し上げていると分かる。そんな状態が俺達が40歳、60歳になるまで続くと到底思えない。これからどんどん正社員とフリーターの差は縮まっていくんじゃないんだろうか。そうするとやっぱりフリーターでいいじゃん!って思っちゃうんだよなあ。将来の日本がどうなるかなんて知らないし、根拠はないんだけども。まあ、良くなっていくとは思えないよね。俺の今のところの経験だけで考えると、①労働時間と②給料の面ではフリーターも正社員もそんなに変わらねえなって感じる。