『フリーター経済学』というタイトルで何回かに分けて記事を書くことにした。現代日本でフリーターがいかにして生きていくかについて様々な面から考察する。あくまでフリーターがフリーターとして生きていく術を考える目的で書く。フリーターはフリーターであるというだけで世間から見下されるし、社会的地位も低く、フラフラしているなどと思われがちだが、今回記事を書こうと思ったのはそういった時代遅れの考え方に疑問を投げつけるためだ。フリーターも立派な社会人であるし、就労形態が正社員ではなくアルバイトだというだけで、見下される立場ではない。そういう視点で、全国の迷えるフリーターを応援するためにこの記事を書く。フリーターからの脱出方法を探している奴は他を当たってくれ!
今回は入門編。フリーターの定義としては、「アルバイトを本業として生活している人間」とする。年齢は問わない。
まずはフリーターのタイプ分けだ。
①とりあえず型フリーター
やりたいこともないし、かといって何もしないのも不安だし、生活もあるし、とりあえずバイトをやることにしたフリーター。
②夢追い型フリーター
小説家になる、音楽で成功したい、その他色々な夢を追うために、最低限の収入を得る目的あるいは経験値を稼ぐ目的でバイトをするのがこの夢追い型フリーター。
③求職型フリーター
失業した、希望の会社に就職できなかった、やりたい仕事を探し中、などの理由で求職中のフリーター。
④絶望型フリーター
あらゆる望みが絶たれ、もうアルバイトしかない。全てを諦めてフリーターで生活していくことを覚悟したフリーター。
⑤悟り型フリーター
バイトで生活していくことに何の不安もない。老後にも興味がない。そもそも人間はその日暮らしが当たり前であると悟っているフリーター。大賢者。
①②③はいわゆる普通のフリーターだ。大抵は夢を実現させ成功者となるか、正規の職に就くことができるか、あるいはニートとなる。それ以外の進路としては生活保護受給者、ホームレスなどがある。そのままフリーターを続ければ④か⑤になる。
④はいってみれば上級職であり、⑤が最上級職ということになる。④と⑤の違いは絶望の淵にあるか、悟りの境地に至っているかの違いだ。②と③は希望がある分、世間様から大目に見られる傾向にあるが、①④⑤ははっきりいって世間様から見ればみんな一緒で、見下す対象でしかない。弱者が弱者を叩くのは世の常というものだが、醜悪な構図である。
あくまでフリーターとして生きていく術を探究したいので、フリーター経済学においては①④⑤を取り扱っていくことにする。②と③は夢や希望を実現させてフリーターを脱出することがゴールであるため、研究の対象とはならない。もしあなたが就職や夢の実現に失敗して④か⑤になることがあれば、その時はフリーター経済学を参考にして現代日本をサバイブしていただけたら幸いである。